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2025/11/21 ものつくり大学 井坂康志さんとの対話

▶ドラッカーからイノベーションの原則を学ぶ

· エンジニアLink活動日記

少し前に、ドラッカー学会が20周年を迎える!と知って、井坂さんにドラッカーのことを話してもらうのはどうか?と思いつきました。「エンジニアとドラッカーは相性がいい気がする!」という感触で始めたこの企画、井坂さんと“規格外”なみなさんのおかげで、思索が深まる面白い場になりました!3連休前の金曜日にありがとうございました!

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■井坂さんの、柔らかだけど鋭さも感じる情報提供では・・・

ドラッカーが整理したイノベーション7つの切り口。中でも『予期せぬ成功』という窓から、見逃しがちな顧客の新たな欲求を見つけ、人の強みで実現する事例の紹介が印象に残りました。
井坂さんが「私が一番、好きなのは・・・」とお話されるので、ついつい身を乗り出して、聞いてしまいます。

■お話からいくつかポイントを取り出すと・・・(源明さんのまとめより)

・立場が高くなるほど視野は狭くなりがち→「誰のためになっているか」を常に問い直すことが顧客創造につながる

・知識労働者の最大の敵は”飽き“=倦怠は学びがない状態→変化を喜び、自分の見方を変える柔軟さが必要

・偶然がイノベーションの種→和菓子屋を継いだ後継者が「カエルまんじゅう」を生みだした事例は、ご主人の強み(アート)×顧客ニーズ×市場変化から新しい価値が生まれる

・仕事人生の曲線→前半は成功を、後半は価値を求める

仕事だけでは、奥行も余裕もなくなる…など、自分の在り方を考えちゃうような、ドキッとする一言も。

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■Q&Aでは質問続出!

・「原体験は?―規格にはまらない自分、でもそれをきっかけに、本に出会った」

・「ドラッカー研究にハマったきっかけは?ーお金に興味がない自分に、就職して気づいた。ドラッカーは、お金のにおいがしなかった」
・「井坂さんの人生においての予期せぬことは?ー上田さんとの出会い」

・「成功体験の意味は?やっぱり必要なものなのか?―人生前半はレッドオーシャン、泳ぎ切れると自分の独自性に特化でき、後半ブルーオーシャンに」「大切なのは捨てること」

・「ドラッカーが今生きていたら、このAIも出現するような状況でのマネジメントについて、何を言ったと思うか?ーこのくらいの革命なら、人類史上なんども起こってきた。幾度もこの種のことを我々は乗り越えてきた、こういうことを言うだろう。それが彼の語り口」

・「年上に可愛がられることも大事、“謙虚”戦略」…などなど井坂さんの名言も続出!

井坂さんご自身の経験を交えて答えてくださることで、通り一遍でなく、自分のことを深く考え、再認識を得る機会になったように感じます。

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■アンケートから、みなさんの声(抜粋)

・「プロフェッショナルは自分の『やりたい』を超えたところから来る」という言葉に自信を持てました。

・挑戦する意志があれば、どんな場所からでもイノベーションは起こせると感じた

・今の仕事を誰のためにやっているかを忘れず、自信を持って続けていこうと思った

・知識労働者の最大の敵は“飽き”という指摘にハッとした

・Gemini日記を実践し、AIに自分の特性を聞いてみたい

井坂さんのお話には、ものづくりに関わるみなさんの探究力や創造力に火をつける感があり、それぞれにヒントが掴めた感じがしました。「誰のために、何をするのか?」を忘れずに、それぞれ楽しみながら挑戦しましょう!まずは、井坂さんオススメのGeminikkiから(笑)

また、それぞれの挑戦をここで共有できれば、嬉しいです!

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■今後のイベントについて

【1月】2026年1月16日(金)19時スタート@五反田で開催予定。

テーマは、LEGO®ブロックを活用して“未来のエンジニアLink”を一緒に考える    

持ち込み提案してくださったM電機エンジニアの下地さん、松尾さんコンビが「LEGO®ブロック」を活用したワークを進行してくれます。

【3月】10周年イベントは、2026年3月14日(土)午後、東京近辺で開催予定。

企画段階ですが、予定を確保してくださると嬉しいです!

お手伝いも募集しますので、またぜひ。

■井坂さんが共同理事をされているドラッカー学会 https://drucker-ws.org/

ご興味あれば、ぜひ!学会という名はついていますが、こちらも温かさを感じさせる場です。